これをいつも読んで頂いている経営者の方々へ

 最新の月刊HANADAに興味深い記事が載っていた。デービッド・アトキンソン氏が書いたものだが、興味のある方はぜひ買って読んで頂きたい。そうじゃないと意味がない。タダで概要を伝えるのはあまりにも惜しい。全国の経営者必読の記事であると言いたい。その上で悲観的に守りにまわるか、これじゃ駄目だとチャレンジし続けるか、社長の器が量れるだろう。良し悪しを言いたいのではなくみんなで一緒に考えなくてはいけない問題だと思う。

 元々アトキンソン氏はこの雑誌に「ふたつの島国で」という連載を持っていてこちらも面白い。単行本化されたら絶対に買いたい一冊である。これはぜひ銀行にお勤めの方に読んで頂きたい代物である。

 話が逸れたが何が書いてあるか。タダでは教えたくないが少しだけ言うと・・・

・ここ20年で日本と比較し先進国の給与は7割程度上がっているが一方の日本は9%下げている

・日本企業の社員教育にかける総額は5千億円だが人口3倍の米国は44兆円と歴然とした差がある

・各国政府が企業の賃金に介入するのは当たり前な行為である

・アントレプレナリズム

 少なくとも僕的には上3つは衝撃的だった。自分なりに調べてみると2018年の米国の一時間当たりの賃金は約2900円であった(パートも正社員も経営者も含む)。セレブが多いからだと言われる方もいるだろうがセレブ比率と貧困層の比率を考えてもこれは離されすぎていると言わざるを得ない。官制春闘は悪だと報じられているが僕もそう思っていたがこれを読むと善悪は別にしてそういう考え方はなかったと認めざるを得ない。一体何がどうしてこうなっているのかということは知っておいた方が有利だ。

 この事で自分なりに考えた事だが今までの経営というのは実はおかしいんじゃないかという事。先日、ある人に「経営の勉強も一杯されてるんでしょうね」と言われたが僕はしていないと答えた。マクロ経済学と国際関係論は勉強しているつもりで、経営の勉強よりこれらに興味があるという事は社長として駄目だろと思うが、アトキンソン氏のこれを読むと日本の経営の勉強をしてこなくて正解だったとも言える。大学の経営学部は現在何を教えているのかもう一度学生になりたい衝動に駆られます。とはいえ、だからといってどうすればいいというのは具体的には書いていないが私たちは考え方を変えざるを得ない状況に置かれていることは確かだ。特に子供たちに必要である。大学の経済学部、経営学部でも間違ったこと教えているくらいだから学校の教育制度改革は待ったなしである。

 何はともあれ読んでみて下さい。本が市場にもうなければ有料でお話しさせて頂きます(笑)。日本人よりも日本を知る男、小西美術工藝社社長デービッド・アトキンソン。尊敬に値する人物。まさに興味深い人物。

 そして蒼井優結婚。この世代の女優さんで僕の女優鬼才才能ランキングのトップ3である。あと二人は宮崎あおいと二階堂ふみ。宮崎あおいは言わずと知れた岡田准一であるが、二階堂ふみは誰と結婚するのだろうか。

 

おしまい