日本学術会議が騒がれる意義とは

前に菅総理ってどんな人っていうのを書いたと思うんだけど、まあ世間一般的にはおじいちゃんで中継ぎピッチャーてな感じだけど、思った以上に良くも悪くも戦略的でしたたかな内閣だと思うのが日本学術会議について見て取れます。

まず世論調査では、説明に納得できないと答えた方が60%、納得できると答えた方が40%とFNSの調べでは結果が出ていますが、不思議な結果です。どちらでもない、わからない、という項目が無いのがまず変で納得できないと答えた方も日本学術会議自体を知っている方はおそらく0%に近いと思われます。興味のない方が納得できるもできないもありません。日本学術会議の存在は学者でも知らないレベルというのが今回明らかになりました。

そもそもこれが作られたのが1948年で敗戦の3年後です。歴史の勉強では年表を覚えて終わりそうですが誰が、何の為に、という背景まで考えてこそ歴史学問の意味があります。そしてそこには本音と建て前もあるのでそういったことまで把握した上で高田延彦さんや豊原功補さんなど芸能界村の人たちは発言して頂きたい。少なからず僕らより影響力があるんですから注1

野党やメディアはモリカケのようにまた浅はかに国会で批判したいだけなのだろうけど、これは殆ど病気なので仕方がない。しかしこれをこのまま進めると日本学術会議の存在意義について問われることになり、突き詰めていくとこのような組織は独立採算でやってくれということになる可能性が(わずかに)ある(普通は民間団体にして委託という形にすると思われる、10億はそのままにw)。なんせ年間予算の9割が人件費なのでこんなにおいしい商売はない。任命されたら年間200万円、年金も年250万円といわれてて、しかもメンバーの推薦制という普通の感覚でいえばなんで?な感じです。そりゃお中元とお歳暮はかかせないでしょうw。

とはいえ、学術会議からすると言い分もあるんでしょうから国民みんなを巻き込んで議論すればいいだけの事。というシナリオまで見通してやってる可能性まであるならこの政権やっぱりしたたかで特別です。少なくとも国防に関する議論にまで発展するでしょうから学術会議を守る為なら野党もメディアもこれ以上騒がない方が得策だと考えますが、この対決果たしてどうなる事でしょうか?まさか左翼ビジネスの一例がバレたと言えないか?菅さんは左翼を一掃しようとしてるのか?いや、そもそも自由な表現と提言をどこにも干渉されることもないよう独立性が必要な学術団体を内閣直轄の国家公務員にした制度設計からおかしいんじゃないのと。そこを直さないで「学問の自由」という剣を振り回してる教授たちのいかに浅はかな事かと僕は思いますけどね。みんな実は解ってるんじゃないの?この人たち勉強は出来たとしても基本バカだなと注2

立命館の松宮教授は連日TVで傲慢でむちゃくちゃ言ってますが気に入らなければ裁判でも起こせばいいのです。自分の首を絞めることになろうとも正しいと思っているのなら勝ち目がなくとも闘うべきです。このような3流教授がふんぞり返っているのは僕は大嫌いです(ちなみに雇っている大学も嫌いです)。何のために学生を教えているのか。これを機に自己を見つめ直して頂きたい。大学の存在意義まで問われる問題まで発展してくれたら嬉しいですし、そこまで狙っているなら菅さん恐るべしです。

最期にこれだけは言っておきたい。学術会議のメンバー以外の数百倍の研究者、教授、助教授の皆さん、世のため人の為に学問、研究に携わっておられる方々は本当にたくさんおられますし(一部を除いてw)敬意を表したいと思います注3

 

 

おしまい

注1・・・高田延彦さんはいろんな意味でつぶやきをお止めになった方がいいんじゃないかと。豊原さんはいろんな意味で好きにして下さい。

注2・・・東日本大震災の復興予算を増税で賄うという提言をしたのはこの団体です。常識的には復興国債で対応します。実行した当時の政府もなかなかまともじゃないですが、マクロ経済学上ではこういう提言をする経済学者ははっきり言ってポンコツレベルと言われています。しかしこの団体、経済学者がかなり少ないのは派閥争いや権力闘争の影響なのかは謎です。

注3・・・学術会議に入っていなくても学問の自由は担保されるのは当然の論理です。