予防医療への転換が重要です!?

オリンピックが終わりました。

世界に向けて「今までの日常を取り戻しましょう」というメッセージを発信する場のオリンピックだったはずです。日本の公衆衛生の高さと医療レベルの高さ、だからここまで「さざ波レベル」でいられるんだ、模範にして下さいと発信する場でもありましたが、無観客で終え、そこにはいささか疑問が残りました。ですが雑誌のインタビューで橋本聖子組織委員会会長の記事(インタビュアーはスポーツライターの小林信也氏、インタビュー時7/12)を読み、この調整は厳しかっただろうなと思いましたね。誰がリーダーになってもこの流れは難しかったと思います。俺ならどうするか?なんか会社やってると自分ならどう立ち回るのかというのを考えてしまうんですよね。策はある。出来るかどうかは解らないが逆転の手が、そんなことを具体的に考えてしまう生活習慣があるのは良いのか悪いのか良く解りませんが。

と、そんな事を考えていた時、大好きなアスリートの一人である細川バレンタインさん注1がコロナに感染しました。YouTubeライブでその結果報告等を観てたんですが、重症化しなくても年寄りの体力なら十分に死ぬというほどキツかったとの事でした。バレンさんはナイジェリアとのハーフでナイジェリアでも10年くらい生活していてインフルよりはるかに怖いマラリアに何回もかかったことがあり、当然ボクサーですから体力もはるかに僕より高い。そんな人が言うので説得力があります。個人差はあるでしょうが40歳のバレンさんが肺炎になっていなくともかなりの危険を感じたというのは39度くらいの熱がインフルより長く続くことらしいです(6日くらい続いたらしい)。ただしインフルの方がしんどいのはしんどいが期間が長いのが新型コロナの特徴だと。

バレンさんはプロのボクサーでしたが、ここでも何回も書いてきましたが僕は風邪ひきのプロです。年間12回以上風邪をひく年もあるくらいです。肺炎も何回もあり肺自体が結構傷んでます(ただし煙草の影響の方が大きいでしょうが、湿度の関係もあり最近の呼吸はかなり厳しいです、僕の死因は肺疾患で確定でしょうね)。そして風邪は万病の元とはいいますが同時に十分な死因にもなりますとずっと言ってきました。風邪は新型コロナ以前から十分な死の要因であると。バレンさんに同調してもらえると「でしょ!」と言いたいですね、風邪のプロとして。

ではどうするか?事前危機回避、予防しかありません。うがい手洗いはインフルエンザ予防に圧倒的な効果を昨年証明しましたよね。壮大な社会実験となりました。それ以上に大事なのは何回も言ってきましたが「免疫力」を高めることです。正しい食事と睡眠が基本です(そういや両方出来ていないな、だから調子悪かったんだと今気が付きました笑)。体力もあった方がいいから普段から筋トレは意識した方がいいでしょうね(これもしてないのに今気づく笑)。太るのを気にしながらプロテインも少量ずつ摂った方がいいかもしれません。

橋本聖子会長はインタビュー内で五輪をきっかけに国内の医療体制が診療療法ではなく予防療法へと移行させていきたいと言っています。これは非常に医師会からの反発が予想される懸念のある発言です。よく言ったというべき発言です。何故なら現在の診療報酬制度は投薬が点数が高いので予防医療の提唱をすると儲からないからと反発があるのが事実ですから(陰で言って、陰で足を引っ張る笑)。政治家も大変ですね。このインタビューでなぜ政治家になったのか、その要因となる腎臓病との闘いを初めて知りました。スポーツ医学注2と共通した予防医療の世間への浸透は本当にこの先重要です。国内のお医者様、ぜひ心に問うてみて下さい。金持ちになりたいから医者を目指したわけではないでしょうから。

話を戻すとデータ的にみて新型コロナはデルタ株にしてもやはり75歳以下の致死率は低いのでバレンさんが言った十分に死ねるというのは比喩的表現です。症状はきつくなるかも知れませんがそれに耐えられるよう免疫力強化=正しい生活をしていただきたいと思います。風邪のプロが言わせて下さい。みなさん、しっかりとした野菜、肉、魚注3を食べてしっかり寝ましょう。

 

おしまい

 

注1 ・・・ 日本のプロボクサー(先日引退)。ただのボクサーではなくエリート外資系金融マン、金が無かったから行けなかったがケンブリッジにも合格しているという経歴?の持ち主。現在、不動産投資、民泊経営、YouTuberでもあるが本人はエリートではないと言っている。彼のチャンネルで「会社をクビになった話」は実に面白く「疾風に勁草を知る」という言葉を僕は胸に刻んでいます。

注2 ・・・ キングダムとBUNGOとGANTZ以外に週刊ヤンジャンで読むもん無くなってきたな~と思っていた時に始まったのが「ドクターゼロス~スポーツ外科医・野並社の情熱~」である。これは面白い。日本の医療に一石を投じてくれればいいなあと思う作品である。前回始まった「オットマン-OTTOMAN-」もいい感じで駄目だなと思うと出てくる新作にヤンジャンを20年以上買い続けている53歳は少し疑問です。

注3 ・・・ 土用の丑の日が終わりましたが皆様、鰻を食べられましたか?養殖鰻と天然鰻の最も大きな差は餌です。養殖鰻は出荷サイクルを高めるために餌に工夫をしています。その方が経営上利点があるからです。それはたくさんの人に鰻を食してもらうという意味で悪い事ではありません。ですが鰻の脂がのってるというその脂にはその餌の味(フィードオイル=魚油)がそのまま残っていますから肉の味が希薄なのが特徴です。しかし悪い天然より良い養殖の方が美味しいのは間違いありません。天然であっても何を喰って育ってきているか川の水の質によって何年生きているかが重要です。いろんなお店の店主とも議論を重ねて来て異論はありますが一番旨い鰻は肝がきれいになってる3~5月の鰻であると僕は思います。と、すっかり鰻屋にとってウザイ客になってしまった今日この頃です。