投資のおはなし その1

現在、僕の最も好きな人物の一人(スピーカーの1人)、細川バレンタインさんがYouTubeで「お金の教育をしない日本。もう、自分で学ぶしかない!」という動画をあげてまして、視聴者である親御さんからの質問で「子供のうちに読ませたい本は何ですか?」というものがあり、ロバートキヨサキさんの「金持ち父さん貧乏父さん」と答えてました。YouTubeタイトルはまさにその通りだと思います。世界を見渡せばお金の教育を学校でも家庭でもしない日本は特殊で外国では小さい頃から投資について学ばせています。

日本ではお金よりも大事なものがあるという観念が大きいと思われます。例えば友情であったり、他人への配慮だったり、倫理観、家族観、正義感などがそうだと思います。武士は食わねど高楊枝みたいな。そんな主に江戸時代に作られた文化(朱子学から来ているのではないかと僕は考えています)が大きく影響していると思います。これは社会的には平和な社会を実現するうえで重要なパーツであるとも思いますが経済的には競争にブレーキをかける枷にもなっているのではないでしょうか。それが良いか悪いかは別問題ですが。

僕は当たり前ですがお金が一番大切なものではないが、必要ではあると思っています。あるに越したことは無いが「生かしているか」、使い道が最も重要だと思います。ということで、以前にも書きましたがもう一度基本を整理しておきます。お金の使い道は3つしかありません。

1・物を買うか 2・貯めるか 3・お金を使って増やすか(投資するか)です。

長くなるのでここでは3の投資について書いてみたいと思います。日本ではご高齢の方なんかは特に「博打で稼いだ金」という認識で嫌われてます。うちの母親なんか特に毛嫌いしています(笑)。特に「汗水流して稼いだお金」ではないというのが最も否定されがちですし、確かに減るリスクがあります。しかし長期で見ればリスクは伴いますが貯金より増やせる可能性が圧倒的に高いというのが投資です。そもそもですが、「汗水は垂らさないが、世界の動き、政治、経済、金融、社会、医学の進化、生活の変化、教育など挙げればきりがない程に物事を知っていなければならない」という条件をクリアしなければ投資は止めておいた方が無難でしょう。実際にこれらが解らないから手を出さないのだという方をたくさん知っています。

少し話が逸れましたが短期は駄目でここでいう長期というのは20年以上としておきます。準備期間に20年と考えて下さい。気が遠くなりそうですがこれ以外に手はないんだから仕方がない、と考えて下さい。先ほど言った条件も20年経ったらクリアできていると考えて下さい(笑)。なので今すぐ初めてOK。ちなみに株で損をしたという話の99%は短期的な話なのではっきり言って無視でOKです。

さて、その方法ですがここからはより簡潔に書きます。毎月、ある一定の金額を決まった日に好きな企業の株(20年後も存続していて大きくなっていそうな企業)を3種類(3企業)買うです。ここで重要なのはある一定の金額、この金額は生活に必要でないお金に限ります。なので毎月定期預金などされていてもそれは必要と見なします。ということは、何がしかの無駄を省くかしないと捻出されませんがそれも仕方がありません。無理だと思われるかもしれませんが見直せば月間収入の1割程度なら何とかなると思います。株価が高い時も安い時も目をつぶって毎月の同じ日に一定額を買う、これを価格平均法、またはドルコスト平均法と呼びます。ここで重要なのが価格変動に一喜一憂しない、つまり相場を見ない、無視する、死んだふりをするということです。理由は省きますがこれらを注視することは生活にとって全く無駄な行為、逆に害になりかねません。これを20年間続けるとやっと土俵が出来上がります。ちなみに20年経たなくても現金化が必要な時が出てくるでしょうがその時は売ってOKです。急な事情でお金が必要な時に使う、その為にやってるんですから。そう考えると個人的には定額預金なんか全部投資に回してもなんの問題もないと思いますけどね。

今回、投資その1では準備期間の土台作り「ドルコスト平均法」について書きました。個人だけでなく零細中小企業でも対応できますのでチャレンジしてみてはと思います。次回は20年後のお話。お~い、俺の娘~、読んでるか~?とここで親子の会話を試みる今日この頃はなんだか情けないと思うぞ。やはり大事なものはお金ではない、である。

 

つづく