見分けつくか問題を解く

熊本県の1年間のアサリの総漁獲量が21トン。ところが全国で売られている熊本県産アサリの総量は約2400トン。凄すぎる差です。

昔はアサリと言えば裏では殆どが北朝鮮産だった時代があります。経済制裁後は中国とアメリカ産に置き換わっているようですが。中国産のアサリを熊本だけじゃなく三重とかまあ名前出したらキリないですが、夜な夜な浜にばらまいてですね、一定期間育成させると国内産を名乗れるというルール自体がそもそも変で。ついにルールの見直しを熊本県知事が政府に申し出たようです。これって結構大変で、なぜかというとそれでお金を儲けている人を敵に回すわけですからね(熊本県知事偉い!!)。とはいえ本物の純熊本県産のアサリ業者にとってはやっと動いてくれると思った事でしょう。だって同じ価格で売られてたわけで、割合わねーじゃんとずっと苦しんできたわけですから。

中国や韓国やアメリカのアサリが国産の天然より美味しかったら消費者も高くても買うだろうから高く売ればいいじゃんと思いますけどね。売れないから細工するのはビジネスの本質ですが質悪すぎやろと。

牛肉も有名です。国産牛と和牛の違いがそうですが一般からしたらそんなもん同じようなもんでしょとは思います。味も見分けつく人いますかね?ここはまだ価格差が反映されていますね。BMSとかAとかBとか別の基準がありますから。業界団体は生産者の為に機能していると思っています(ランク外の肉も安くて美味しいのいっぱいありますよ)。

そういえば沖縄の居酒屋で現地のばあちゃんがこんなこと言ってました。「出回ってるアグー豚が全部ほんもんやったら一晩で沖縄のアグーは全滅しとるわ」って。

僕は産地偽装自体は悪いけど、なくてはいけない事だと思っています。はっきり言って純国産だけなら飢え死にしますから。問題は市場価格で差が出てないから問題であって純国産にこだわって生産しておられる生産者の方の割に合っていないのが問題だと思います。商品だけじゃなく文化も継承されている訳ですから。なのに騙してる方が潤うってどうよって話です。

偉い!純国産の生産者の皆さん!どうか見合う見返りのあるルールに改正して頂きたいと思いますね。農林水産省のみなさーん、お仕事の時間ですよー。

そういえばガソリン。リッター当たり160円を3か月連続超えると減税するというルールがありますが実行されていません。そして批判回避の為に2円下がりました。でもね。政府から大手石油輸入会社に支払われてる補助金はリッター当たり3円と言われています。政府(財務省と国交省)も減税するより補助金の方が安いし恩も売れるから補助金にするわな。しかしこれ幸いに儲けてどうすんだよ。

政府は国民の生活より業界団体の組織票の方が大事ですと言ってるのと一緒ですよこれ。解っててやられてるから政治って難しいです。そら興味なくなるわ。

話は逸れましたがアサリも味の違いはわかりませんが嫌なら食べなきゃいいけど都会はともかく田舎でガソリンはそういう訳にはいきません。商売ってなんなん?と思います。

車の産地偽装は無理だな。

 

おしまい