ロマもビタリも。これぞ男たるもの。

ギリシャに退避していたとされるボクシングの元世界3階級王者のワシル・ロマチェンコが一転、領土防衛隊の兵士として生まれ故郷に戻った。侵攻前に退避したとされ安心していたのだが一転舞い戻った。重い決断をしたものだ。ロマチェンコは08北京、12ロンドンオリンピックで金メダル連覇を達成しプロ3戦目で世界王者になったボクシング界の至宝だ。鬼のメンタルだからこそ即断できたのだろう。ピンとこないだろうが、例えるならロシアが北海道に攻め入った時、大谷翔平がアメリカから岩手県に帰って兵隊になるという話と同じレベルだ。

遅かれ早かれ中国は台湾をなんとかしようと動くだろうが、その時は本当に日米安保条約が効果を発揮するのかという問題がある。何故なら99%の日本人は知らないだろうが日米安保の条約を読み込んでみれば絶対に助けるとは書いていないというのが解るからである。衝撃だろうが事実であるし、米軍基地があるから大丈夫だろうと思い込むのは勝手だが希望と現実は時に残酷なのが世の常だ。

そのような時に日本のアスリートたちはどう行動を取るのだろうか?ロマのような行動を取るべきだ、とは僕は思わない。自由意思。人間は自由であっていいのだ。しかし、そこまで国の為に行動するような気持ち「愛国心」が日本人にはあるのだろうかという事はこれを機会に立ち止まって考えてみるべきだろう。ちなみに愛国心=右翼みたいなイメージはそういう洗脳教育を受けただけであって正しいものとは少なくとも僕は思わない。日本を弱体化させるのが目的の手法に過ぎない。

しかし、キエフ市長は憎らしいほどに強かった元世界ヘビー級チャンピオンのビタリ・クリチコでしょ。ウクライナの英雄と言われていた人です。日本で例えると該当者なしというほど強かった元格闘家が徹底抗戦すると言ってるんですよ。プーチンをクリチコと同じ檻の中にいれたら数十秒で撲殺すると思いますが、そんな展開になる訳もなく。停戦協議といってもそんな場にのこのこ出かければ少なくとも命の保証があるほど戦争を仕掛ける国は優しいものではありません。少なくとも拘束、最悪は全員射殺まであります。戦争はそんなもんです。今日から明後日にかけては祈るしかありません。

 

 

おしまい