今回の平均昇給額3万!?

世界一高い給料の工場を作る。

いえいえ、僕が作る訳がありません。あるネット記事での深中メッキ工業の社長のインタビュー記事のタイトルでした。読んでみると普段僕が考えている事とそっくり、かつ社員へのプレゼントの内容や動機までもそっくりでして(笑)。それなのになぜ?当社の一人当りの生産性は低いままなのだろうかという壁にぶち当たります(笑)。いやいや、笑い事では無くてですよ。つまり、志は良いが戦略がなってないという事に他ならないわけで結構ひどい話なのです。社長の無能さを表現してるんですよ。社長が無能であるならば、ここはスタッフに考えて貰うしかないだろうなと。だってさ、自らが意思をもって高額報酬をどうやって手にするかを考えないと、やらされて得るよりよっぽどいいアイデアで実行できるだろうからね。高額報酬を手にしようという動機がスタッフ側から出てかつ、そのアイデアもスタッフから出て、スタッフが納得した上で「スタッフ」が行動しないと本当の意味でいい結果は出ないと思うし、目的を達成したとしてもその実は希薄なものではないだろうか。本気で取り組むというのはそういうことで、組織がいい組織かそうでない組織かどうかは「本気で取り組めているか否か」で判断するといい。もちろん、ゴールは近くなるしエネルギーが生まれる。エネルギーが生まれると相乗効果で様々なメリットが生まれる。いいことづくめになる。

よく言うのは「社員間での情報共有が大事だ」という言葉。簡単に使ってますが「動機の一致」がなければただの言葉で意味がないんです。ここポイントです。前提条件で満たさなければいけないものはそれだけではありませんがここでは割愛します。

このような事を考えたのは人材不足に直面したからです。これすなわち、すっ飛ばして言うと都会に出ている若い人のUターンの受け皿になっていないことが浮かんできます。そりゃ人口減少するはずです。だからといってここ甲賀市を立て直すべく僕が立ちあがるなんてことはしません、そんな正義感もありませんですとも!(笑)

だけど、そんな志を持った経営者が増えないと町が死んでしまうは近い将来に現実に起こります。ここで問題があります。僕の周りの経営者でない人達でもこの危機感は数十年、誰もが意識しているんですよ。だけど誰も実践せず保留しています。経営者なら自分の代だけ上手くやれてあとはM&Aに頼ればいいだろ的発想。誰かが何とかしてくれる?現われもしない救世主を待っている?そんな都合のいい話はありません。

このような話をこのあいだ甲賀市の名前言っていいだろうか、公人なんだからいいだろう。副市長にしました。なんて答えたと思います?「ぶっちゃけ外国人いれたら解決、それしか方法論はない」ですって(こんないい方ちゃうけど、要旨は得ている)。これはですね、副市長への批判でもなく甲賀市の特性と現状能力をを客観的に分析した意見だと思います。しかしこの言葉の裏はですね「甲賀市民、あなたたちがいくらそう思っても改善する力はないでしょ?」と僕にはそう聞こえました。そう。過去の歴史のDNAで染み込んでいる土着の、ある程度の裕福さがあなた方からは消えないでしょと、こう言いたい訳ですよ。まったくもって的を得ています。外国人労働者で人口増加という問題は外国人技能実習生制度の改正の背景や各国からの批判をご存知の上での発言なのかは解りませんが、理解しての発言なら程度は低いと言わざるを得ません。ご存じないなら論外です。注1

労働賃金の話がすっかり地域振興の話になってしまったので話を元に戻しますと、当社の今回の昇給額は一人当り平均33,000円です。3年間で平均年収100万増やすと社内で公言しましたが15人で経常利益1,500万円ですかね。実現不可能ではない!なんていうとアホちゃうかと言われそうです。実際、外部からは嘲笑されています(笑)。やる方法は実はもうあるんです。正直言うとぶっちゃけ今まで目指してなかっただけで。そういうもんだと殻を破って考えていなかった。本気でそう思うバカがいなかった、バカになりきれていなかったと思っています。ちなみに3年以内に週休3日制も確立したいと思ってます。

ここで実現に足りないのはスタッフとの「あれ」だと思いました。これを読んで頂いた他カーズの社長のみなさん、他企業の社長の皆さん、参考になりましたでしょうか?「あれ」は自分で考えて下さい。ヒントは散りばめておいたので簡単ですね。

しかしねぇ、この話。組織論とでも言いましょうか。いろんなところで話しているんですけれどもどうも話が通じないんです。俺はアホなのか?

 

 

おしまい

 

注1 ・・・ 海外からは現代の奴隷制度だと批判されています。改正後も本質は変わっていません。