みなさん、鶏肉は湖南市のとり勝でぜひお買い求め下さい!
小さい時に母方の実家(日野町迫)のおばあちゃんのかやくご飯が大好きだった。関西で例えば難波の「大国」のかやくご飯も美味しいが、ばあちゃんのも決して負けていない代物である。それを再現しようと何回も作ってみた。当時の味を思い出しながらの試行錯誤は10回以上を超え、様々な方にも試食して頂いている。おかげでうちの冷凍庫はかやくご飯だらけで困っている。毎回食べるとさすがに厳しいものがある。ちなみにうちの母のかやくご飯はそこまでではなく伝承されていないのが残念である。
で、まあ結論としては再現不可能であるが近いものは出来たので納得している。将来、僕が始める飲食店のメニューのひとつは完成したといっていい出来である。それはいいとして再現不可能とは何かというと決定的なのは素材だ。おそらく50年前の米、野菜、鶏肉は現在では手に入らないもの、というのがひとつ。野菜は裏の畑の路地ものだったし、鶏も飼っていた。米も恐らく無農薬で化学肥料は使ってなかったんじゃないかなと思われる。現に試行錯誤中のかやくご飯はスーパーで買った鶏肉がもっとも足を引っ張っていた気がする(あ、高級食材は使わないという前提で作ってます)。味が薄い。ということで鶏肉だけでも何とかしようといろいろ聞いてみると湖南市に専門店あるやんという事で行って来ました。
まず着いて一番びっくりしたのがこの「とり勝」。水高時代の同級生の実家だった!なんか見たことあるなと思ったら40年ぶりに出会った同級生。お互いおっさんだが顔はそのまんまだ。名前は山中宏(商売だから名前を出してもいいだろう)。僕もラフなかっこにサングラスして行ったので「今でもZEPPELIN聴いてんの?」と、よく覚えてるなとびっくりでした(確かにとり勝の道中BLACKDOGを繰り返し流して聴いていた)。で、水炊きならこれ、かやくご飯ならこれというように種類、調理方法も詳しく教えてくれて感謝が尽きません。ついでに買って帰った煮込みレバーもマジめっちゃ美味しいです。
他方で鶏肉以外で気の付いたことを何点か挙げますとお米は「つや姫」の古米を使ったのが一番美味しかったです。これはミシュラン三ッ星の「菊乃井」の村田さんが「うちはつや姫以外つこてません」と言ってたのを思い出し、たまたま使ってみただけの偶然の産物です。お米も数種類試しましたが全然違うのでかやくご飯恐るべしですよ。今は新米の季節ですから何食べても美味しいんでしょうけどね。かやくご飯には向いてるのかどうかはまだ新米を使ってないので解りません。新米も3種類買ったんですがまだ古米残ってて食べきれてないんです。
ということで、さらなるメニュー開発はこれからも続きますが(何目指しとんねん!?)とにかく。「とり勝」をよろしくお願い致します。今度行くときは山中慎介の親戚かどうかを聞くとしよう。
おしまい