今日は前回紹介させて頂きました「非認知能力の育て方」をもう1度読んでみた感想を書かせて頂きたいと思います。自分の幼少期と比較しながら読み進めていくことで自分のアイデンテティがこのようになっている理由が何となく解る気にもなりかなり面白く興味深いです。 また朝礼やスタッフに話しかける「言葉」ももうちょっと何とかならんのかと痛感させられる耳の痛い読み物ですね(笑)
様々な論文やデータで裏付けされ解り易く書かれています。この本を読んで自分自身はもう子育てをしないであろうからポイントとなるところに付箋を貼り明日から産休のスタッフに手渡しました。けっこうな文章量になるので付箋のところだけでも読めばいいと渡したのですが僕が全体を通して気になったのは「自己肯定感が低い」と思っている人の割合が全世界で日本が断トツで高いという事でした(子供も大人も)。調査した先進国の中でもぶっちぎりで最下位なのです。これはマズいぞと文科省の役人の方々も思って頂けると良いのですが期待するのは少し無理があると思ってしまいます。しかし「非認知能力」を高めなくてはいけないという課題については米国に遅れること40年、2020年くらいから学校教育も変わろうとしているのは事実です。結果が出るのは20年後くらいじゃないかと思いますがどうでしょうか。手遅れにならないことを祈るしかありません。
少しそれましたが自己肯定感が低い人が多いことによってストレスを抱えSNSやネットのコメント欄に代表されるように誹謗中傷や短絡的な批判で溢れています。原因はここだと思うんです。自己責任ともっとも反対側にあると思われ非常に危険であると。いったい日本はどこに向かおうとしているのか心配になって来ます。
その昔国家とは、1.国土がある事 2.国民がいる事 3.優れた教育がある事 と考えたことがありますが統治機能よりも教育を上位に持ってくる理由はしっかりとした教育を受けた者がいなければ統治を任せられないという理由からです。今の政治家や官僚は言うに及びません。学力テストがよくて東大出ていても駄目なものは駄目なんです。それに40年前から気付いていた米国との差には目がくらみます。ついでにいうと国内最高峰である東大法学部卒の官僚に多い自分の将来を最優先(いかに天下りするか)するような頭の良さなんか論外です。なので一部では東大ア法学部と呼ばれています。
現在、教育無償化という学校法人の票田を有効化しようとする政党の政策が短絡的に実現しようとしていますがどうなんでしょうか。
私立高校も無償化にするとみんなそこを目指します。地元の公立校は定員割れを何年もおこしいずれ統合や廃校になると思われますが、このような事を想像すると、政府は 1.公立高校が少なくなって維持費が減って助かる 2.教師の人件費は民間に行くから減って助かる と思ってるに違いない、教育は民間に任せるのが効率的で良いと思っていると邪推してしまいますね。まあ悪くない考えのひとつなのですが質が悪いのは、民間には金だけ儲かればいいという輩が必ず混じってくることでしょうね。また地方の疲弊に拍車をかけるでしょう。地方再生の真逆を行く政策になりかねないが対策あるのか疑問です。
今でも少子化なのに大学なんか増えてます。Fランがすべて駄目だとはいいませんが95%は駄目だろうなと思います(笑)。ですから前橋国際大学の今後を見届けたいと思います(笑)。同様に非認知能力を高める学校であるのは「きのくに子どもの村学園」なんか典型的です。堀先生には尊敬しかありません。しかしメディアに取り上げられないですね~。なぜでしょうか(笑)。
文科省に言いたい!!勉強が出来ても心が折れやすく、思考に慣れてなく、責任感や自己肯定感の低い子供たちをこれ以上作るなと。あらゆる不幸を招くでしょう。
私は教育の重点は家庭教育が80、学校教育が20だと思ってます。かつ未就学の年齢までの家庭教育が強烈に重要だと。しかし現場で働く小中学校の先生にはぜひ頑張って頂きたいと思います。お父さんお母さんはこの本をまず読んで頂きたいと切に思いますね。
おしまい