その昔、ダリル・ホールとジョン・オーツ、通称ホール&オーツというユニットをよく聴いていた。フィラデルフィア・ソウルといわれた楽曲は白人がソウルを模擬したものだった。テンプテーションズとのコラボ作品「Hall & Oates Live at the Apollo」は今でもたまに聴くことがある。そうフィラデルフィアは僕にとってはホール&オーツなのだ。時は流れそのフィラデルフィアは麻薬によって地獄と化している。街には注射器が散乱し、家も失い、動けなくなった人達が道路上で固まっている。日本人が観光で足を踏み入れることすらできないこの世の地獄。ここ30年でそうなったのだ。
コカイン、メタンフェタミン、マリファナなど流通する麻薬は様々だが鉛筆の芯の先ほどの量を摂取するだけで命を奪うフェンタニル。注目すべきは原材料は中国が輸出し主にコロンビア、メキシコ、そしてベネズエラの麻薬カルテルから米国に流入させている。端的に言ってアヘン戦争の再来、麻薬によって米国を内側から破壊、弱らせていく仕組みといっていい。実に年間30万人がこれによって命を落としているのも問題だが10歳に満たない子供が売人となっているのも世の中の荒廃さを示している。ちなみに沖縄や名古屋を経由していることで日本も他人事ではない。さらにキシラジンというさらなる最悪な薬物も流通し始め事態はますます深刻という言葉では表されないほど悲惨なのだ。
新年明けて早々、米国がベネズエラを攻撃した。映画も真っ青なデルタフォースという特殊部隊が大統領を拉致したのだがこれは数か月前から噂はあった(まさか本当にやるとは思わなかったが)。それは国際的に内政干渉と言われないようなぎりぎりの計画であり、その点は流石アメリカというべきだろう。それを受け日本のメディアも案の定、トランプ批判を展開している。時系列的に早かったのがテレ朝モーニングショーだった。今週のサンモニも相当な意味のない批判を展開するだろう。勉強のために嫌々だが観ていると悪いけどやはり面白い。世界情勢を全く分かっていないというのが分かる。国際法の原理原則を差し置いて言いたいことを言っているだけのこの人たち(大学教授、評論家、コメンテーター、著名な政治家)の意見は害悪でしかないし、このような間違った言論を公共の電波で流すことに罪の意識はないのだろうか。知識がないので議論もできないのが現状である。これはどちらが悪かというパワーゲームでしかないのだ。世界は常にそう動いているのが分からないのだろうか?
自分たちの子供たちが成人するまでに麻薬で命を落とすことを想像してみればいい。アホのような力による現状変更は許さないという文言の空虚さを知るだろう。世界はそんなに甘く平和ではないのだ。何千年もずっとそうだった。これからも変わる訳がない、変わる道理がない。僕らに出来ることは国際関係論を学びつつ様子を覗い毎日一生懸命生きることだけである。
まったく。今年も思いやられるスタートだわ。
おしまい
