夏休みの読書感想文 門田隆将「疫病2020」を読んで

 別に僕は暑いから休んでる訳じゃないのだが。ジャーナリストである門田隆将氏の「疫病2020」(産経新聞出版)を読んだ。少し言及したい。基本的には新型コロナウイルス対策における世界や日本政府の対応の違いから国防の警笛を鳴らす内容となっている。中でも私が取り上げたいのは厚労省のコロナ対応を語る前段の解説、薬害エイズ事件で振り返る「厚労省役人」の体質について解説している第2章である。この章自体は5分で読めるのでここだけでもぜひ本屋で立ち読みしていただきたい(門田さ~ん、冗談ですよ~)注1

 また第12章「混沌政界へ突入」もリーマン時の世界や日本の経済対策が振り返れるのと、創価学会という宗教団体が国に与える影響、また財務官僚の性質にも触れていて現代社会を読み解く鍵がここに書いてあるので有益な章である。この2章と合わせ特別収録の元外務副大臣佐藤正久氏との対談は必読の項目である注2

 7月22日のニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」では天才・高橋洋一さんが財務省の体質とマクロ経済政策を解説していますのでPODCAST等で聴いていただければと思います。恐るべき話で改めてこいつは相当まずいぞと思います。

 防疫も国防ですがこれじゃまるでマクロ経済学も国防じゃないか。財務省をこのままの状態で放置しておくと日本という国はマジでなくなるんじゃないかと思えます。そこで思いつきました。東大法学部を勉強しないで首席で卒業、義理と礼儀に厚い一人の学生が財務省に入ってから財務省を解体させるまでの漫画を描いてみないか。出向で普通ならケンブリッジやオックスフォードやブリンストンに留学するところを東大阪の町工場に出向し人々の暮らしを追い現社会の問題点を探る。毎晩、天満や新世界で見知らぬ人と飲み食いカラオケし西成の1泊500円宿を常宿という設定。東京に帰って自分の生涯賃金と天下りのことしか考えていない上司官僚を次々に倒し改心させ最終的には日本の新しい枠組みを創造するという内容の漫画、誰か書いてくれ~。今なら原作料ただにしておきますよ~注3。原哲夫先生ぜひお願いします。

 え~、疫病2020でしたね。新型コロナ関連の本では今年ベスト。ですがコロナ対策だけでなくそもそもの国の在り方を問う内容になっていてこの程度のことは最低限、頭に入れた上で大人は子供を育てるべきかと思います。時系列で整理してあるので解り易い。みなさんぜひお買い求め下さい。

 

おしまい

 

 

 

 

注1・・・ぜひ立ち読みで読んで下さい。立ち読みの後は次の人が安心して立ち読みできるようにアルコール消毒をお忘れなきようお願いします。

注2・・・この3章合わせて30分あれば読めるのでぜひチャレンジしてみて下さい。立ち読みで。ただその本屋ではなんでもいいので買い物してあげて下さいね。別にこの本じゃなくていいけど。って書いてたら本屋さんから苦情ってくるのだろうか?

注3・・・本田技研工業を退職して暇になる方々へ(笑) 。一緒に脚本考えませんか?目指せ池井戸潤、目指せ半沢直樹。

サイトカインストームってなんだ?

 僕は喘息なのに自分に対する危機管理が甘く肺炎での入院が2回か3回ある。ある人からすればとても残念なことかも知れないが命に別状はなかった(笑)。最も危険だったのは肺炎ではなく風邪が元で低酸素血症になった時(某解熱剤の副作用と思われるーそれ以来怖くて飲んでない)。これは肺炎入院時の十倍は辛かった。なんてったって息が出来ないんだから。かろうじて自力で運転して夜の病院に到着したのだが自力で歩けないレベル。まあ歩いて受付まで行ったので実際歩けたのだが通常1分で着くところを30分以上かかった気がする。秒速3センチの前進とか国会でバカ(山本太郎などー名前出すなよ)がやってた牛歩作戦を病院でやる羽目になるとは。夜の病院の駐車場は誰もいない。誰も何も言わない。助けがない。熱は40度。受付で倒れこむ。そして即入院。入院して3日ほどは四六時中鼻と口から酸素供給。肺炎の時は点滴だけだったような気もするがよく覚えていない。担当の先生がとても優秀で美人の女医さんだったのも治療効果が高かったと思われる。そこから肺疾患は死ぬほど危険だと思うようになり風邪もひかなくなった。年間10回も風邪をひいていた僕がひかなくなるとはつまり対策でなんとかなるという証だと言えるだろう。対策といっても風邪をひきそうと感じたら体を休めるだけであるが。

 そんな中で現在、新型コロナといえば感染者数の拡大、GOTOキャンペーン、ばかりがクローズアップされているが実際に重要なのは重篤患者の数と死者数である。同列併記で報道しないと余計な誤解や不安を煽るだけ煽って混乱するだけなんだがあらゆるニュース番組、ワイドショーを観ていても同列報道している例は皆無である。混乱させることを目的としているんじゃないかといえるほど偏向報道は問題である。TVや新聞、マスコミの害はとどまるところを知らないが情報弱者といわれるご高齢の方なんかは本当に気の毒な時代となってしまっている。ではネットの中に真実があるのかと言えばあるのだが、嘘もたくさん混じっているので精査が必要である。その上で4月、5月ごろと違って徐々に世界的に明らかになりつつある確実な現実を2例紹介しよう。 

 今回の新型コロナウイルスによる肺炎で最近解ってきたのは大きく2つ。一つはサイトカインストーム(免疫暴走)を引き起こすという事。これは免疫が体内の全ての細胞を攻撃破壊するという症状である。よって多臓器不全となる。なので免疫抑制剤を使用することで対処する。イタリアの致死率が下がったのはこの対処法の影響が大きいのではないだろうか。もう一つは血管に悪さをして血管がボロボロになり血栓ができる事。これが脳や心臓の動脈に詰まって脳梗塞や心筋梗塞を起こして死に至らせるので血液をサラサラにする薬や、血栓を溶かす薬を使うことで対処する。初期は何をしていいのかすら解らなかったのだがデータが揃ってきたという事。多くの方々の犠牲の上に私たちは存在しているのだ。

 なので重篤な症状に対して適切な人工呼吸、それで駄目ならECMO、そしてサイトカインストーム対策、加えて血栓症対策がちゃんと出来る医療体制が整っていれば高齢者でもそんなに致死率が高くならないという事が解ってきて国内の死亡者数は激減している(実は例年のインフルエンザの死者数より少ないのだ)。無責任な発言を承知でいうと個人的には今の発症だったなら志村けんさんも無事だったのではないかとすら思えます。加えてCTの設置台数も日本はとても優れているので初期処置を誤りにくいとも言われている。マスコミの報道を見ていると全く感じられないが、日本の医療体制ははっきり言って世界トップです(皆保険制度も含め)。つまりその医療体制が破綻しないことを第一に緩めたり絞ったりコントロールすることこそ大切なのである。つまり指標は病床数の管理だ。現在、最も懸念するのは手術の必要な癌などの患者さんが後回しにされている事です。ここは修正措置が必要です。それと例外はあるにしても45歳以下はかかっても重篤化しにくいという事が解って来ています(30歳以下の死者数は実は1名ですーサイトカインストームを起こした力士ーなので学校閉鎖は意味ないんじゃないの?って実は)。ですから若年層や孫に対する高齢者の接触が根本問題なのである。特に高齢者は歌舞伎町などで羽目を外さないようにした方がいいですね(笑)。冒頭で私事で述べたように日々の心がけと対策の影響はとても大きいのです。新型コロナでさえそれは変わらない。また感染者が感染者がと言いますが若い人たちが無症状で自宅待機で免疫を獲得できるのは悪い話ではありません。ついでに言うと病床数確保と病院経営の為に特定感染症の指定から外すべきです、本当は(現在コレラよりレベルが高いーおかしいだろどう考えても)。そのおかげで隔離しなければ違法になり病床数が削られる(無症状な人は自宅隔離で充分だと思うが)。ある患者は病室で上半身裸で筋トレしていて看護士が仰天したらしい。ここは病院ですよと。

 私は楽観主義者ではありません。現実主義です。若くとも自宅待機で低酸素血症で重症化する危険はあります。冒頭で述べたように低酸素血症は十分に死に至ります。至りますが、しかし病院に行って酸素吸入するだけで問題ありません。必要以上に怯えるレベルに今はなく経済を回すべきです。人の命か経済かどっちが大事なのかというと同等に大事です。この経済の低迷でこのくらいの失業率になるとこのくらいの自殺者になると計算できています。それはコロナ死者数より2倍か3倍多い数字です。命も経済も同等に大事ですが時と場合により優先順位はつけなければいけません。ゼロリスクは地球上にありませんから死ぬときは風邪でも死にます。それよりも私たち労働者は「高齢者及び基礎疾患のある方を隔離するため」において仕事をし続け、経済基盤が破壊されないようにしなければいけないという社会的意義と責任を考えるべきです。会社はすべての人たちの生命維持の装置でもあるのですから潰れたら元も子もないというそんな当たり前の事が解らんのかと。廃墟にならないと学べないのかと、非常に残念だけど思います。

 治療法の確立や薬の開発など徐々に恐れる必要はなくなってくるはずですが(実はワクチンでも防げない場合もあると思われるがそれはまた別途話します)次の懸念はインフルが蔓延する冬に病院がパンクしないかですね。今東京都が出しているレベル4はそこで出すべき。まあその際はレベル5とか6とか作るんでしょうが人気取りの為にパフォーマンスをするんじゃないと、最後にケチをつけたくなるのが私の悪い癖です。

おまけ・・・情報元は辛坊治郎ZOOMというラジオ番組なので反対意見や批判は辛坊さんまでお願いします。半分冗談ですが海外のコロナサイト情報なんかも加味して総合するとこんな感じですかね。実際、スペイン、イギリス、フランスなどは海外旅行客を受け入れ開始していますよ。ただしアジア人差別はあるに決まっているしそれに動じない人、日本では帰国後2週間の隔離が義務付けられていますから1か月会社休める人に限ります。

 

 

 

Adios!!