イメージだけはジェームスボンドなのだが

今日も仕事が滞っている。やらなければいけない期日は迫っているが明日には解決するので今日はここでどうでもいいことを書こう。ああ、ほんま終わってる(笑)。

頼んでいたスーツが完成しました。作るにあたって要望はいくつかありました。今回は3回目でつまりマイナーチェンジを2回経てほぼ個人的に完璧に近く自己満足しています(他人は誰も気にかけていないです、はい)。

1に英国調であること。これはどのような意味かというとスーツは大きく分けて英国調、イタリア調に分かれます。え、アメリカはないのかって?まあ細かいことは気にせずイギリス、イタリアに二分されます(笑)。この違いはイギリスは正統派、イタリアはカジュアルといっていいです(異論はあるでしょうが)。僕はこう言いました。

「007のダニエル・クレイグにみえるように」

出来上がったものを試着してみると当然のように全く見えません!!お店の人に「全然見えへんやないか!」というと「上半身、特に首回りに筋肉がついてないから無理ですよ」だって。欧米人に比べ日本人は首周りから肩にかけて脆弱なので欧米人のように着こなすにはパッドを入れないと無理らしいです。ですが肩パッドより首付近を盛り上げる技術を持つ職人さんが高齢などの為いなくなったので現在では無理らしいのです。ちなみに英国調でシングルならダニエル・クレイグ、ダブルならキングスマンのコリン・ファースが代表的でしょう。

2に肘、膝から先をやや長くして欲しいという要望。関節からポイントを2センチほど肘の場合は肩に寄せ、膝の場合は2センチ腰寄りにする。日本人は欧米人に比べ手足が短いので少しでも長く見せる涙ぐましい抵抗である。しかも無駄に近い抵抗(笑)。

3にベルトループ無し、腰の調節はサイドアジャスター。これでベルトは一生買わなくて済むので経済的(笑)。

4に生地は英国かイタリアの老舗。光沢と手触りが全く違います。しかし値段は抑えて。こんなもん本気で選んだらお金がいくらあっても足りません。

以上を踏まえて完成しました。まあ言うてもオーダーする程あんたがリッチなんだろボケって言いたいでしょうがそんなリッチな訳がありません。しかしお金に関しては解決策を見つけました。今までスーツが消耗し過ぎて、つまり上着に比べてクリーニングに出す回数の多いパンツの色落ちが半端なく、2年もたないことが多かったのです。そこでプロから見たスーツの寿命とメンテナンス方法を聞きましたらびっくりする事が判明しました。

「パンツをクリーニングに出すのはシーズンで1回、多くて2回にして下さい」だって。いやいや、汚れるやん。

「お気持ちは良く解ります、でもそのくらいで充分です、ズボンプレッサーを多用して下さい」だと。なるほど私は10日で必ずクリーニングに出してました。色落ちしない訳がない。クリーニング屋にすればいい客であり、買い替えサイクルの早いのはスーツ屋にとってもいい客だったのです。カモだった!

元より値上がりの激しかったクリーニング代。財布の負担になってましたがこれからはかなり節約できます。なのでスーツが市販品よりちょっと高くても長期的に考えると同じコストで済みそうです。要は物を大切に使うと。

ちなみにそのように使うと最低でも3年、上手く着こなすと5年はもちますとのこと。流行に左右されない英国風。100年変わってないですからね。大切に使います。とはいえ洗車とか畑仕事!!とかタフに使ってるし消耗は仕方ないんですがね。

よく考えると普段着もやはりイギリス寄りであることに気づきました。なぜか音楽もアメリカよりイギリスの方が好きなバンドは多いのです。雑にいうと元祖というか本流というかシンプルなものが好きなのかもしれない。とはいえ最近ではユニクロもシンプルなのでコーディネイトには気を付けなければならない。実際にマーガレットハウエルとユニクロは単品だけ見ていると見分けがつかないのは私だけだろうか。どことなくマーガレットハウエルには上品さを感じるとかそこまで普通の人が感じるか?素材は全く違うにしてもや、一瞬で解る訳がない。

しかしズボンプレッサー。ズボンて。決してパンツプレッサーとは言わなくて名称が市民権を得ていることが不思議だ。まあとにかく仕事しよう。

 

おしまい