文字おこしの巻 OK!Cozyup! 忙しいのによくやるわ・・・

9月8日飯田浩司のOK!Cozyup!(コメンテーターは数量政策学者の高橋洋一氏)で岸田文雄さんが電話インタビューに答えられました。一部を抜粋します。

高橋 数十兆規模の経済対策と非常に期待の持てる数字注1を言っていただいたんですけれども、これの財源という意味で国債発行という発言がありましたけれどもよろしいですか?

岸田 結構です。今は非常時です。要るものは要る。それは国債、借金してでも賄わなければならない、そう思ってます。

高橋 国債って話になりますと後の処理をどうするのか、今借金って言われましたんでね、それをどのようにするのかというのが気になるところでありまして、これをどのようにお考えなのかなと思います。

岸田 当面、低金利時代が暫く続きます。これは借金で賄いながら経済の再生をまず考えていく、成長を考えていく、経済無くして再建無しという順番で物事を考えていかなければならないと思っています。

高橋 以前、自民党の勉強会で私言った記憶あるんですけれどもこの時に実は日本銀行と政府の連合軍っていう話をしたと思うんですけれども、国債は通貨発行益でかなり賄えるのであんまり借金として認識しなくてもいいと話させていただいたんですけれどもそのへんについてはどういうお考えでいらっしゃいますか?

岸田 あの、国債、国債の意味、そしてそれの取り扱い、これについてはいろんな意見があろうかということは十分承知していますが注2、当面は今行っている大胆な金融政策そして財政政策、成長戦略、3原則といっていますが、この3原則は堅持すべきだと思っています。

高橋 そうですか、ありがとうございます。たぶん、あの今、国民にとって非常にいいメッセージだったと思います。注3

飯田 岸田さん、そのあの経済を浮揚させてその先の財政を考えるという部分でよく出てくるのが税金をどうすると、具体的に言うと消費税を上げる下げるという話も出てくるとは思うんですが、これまず経済の成長がありきでって考えて良いですか?注4

岸田 そうですね、経済あっての財政と思っています。経済の上昇を考えて財政の健全化を考えていく、その順番かと思っています。注5

飯田 そのあたりで経済の成長率であるとか物価上昇率であるとかという具体的な数値目標っていうのはありますか?注6

岸田 えー、まず最大の目的はデフレからの脱却ですから、あのー先ほど申しましたような3原則は守っていく、物価上昇2%をはじめ当面の数値これはしっかりと掲げ続けなければならないと思ってます。注7

このあとコロナ関連、憲法改正についての質問がありましたが経済関係に限定すると以上になります。

各々解説していきましょう。

注1・・・今回は総裁選ですが衆議院選前、つまり国政選挙前であります。こういう時って人気取るためにみんないろんな景気のいいこと言うんですよ。だから株価は上がります。どんな感じかっていったら過去の国政選挙前の変動は50回あって50勝無敗って感じ。だからというわけではなく、みなさん、あくまで投資は自己責任でお願いします(笑)。歴史はいつ変わるか誰にも解りません。

注2・・・元銀行マン。親戚関係はほぼ財務省。だからといって金融政策に詳しいとは限らない。特に話を聞いているとよりそう思います(笑)。が、周りからは財務省の思惑が普通の人よりは入ってくる環境なのは事実です。

注3・・・そもそも質問に対し率直に答えていません。また増税が目標かと疑われるような意味に取れてしまいますよ~岸田さ~んという意。「国民に対して非常にいいメッセージになったと思います」という皮肉に対して「恐れ入ります」と答えてしまった人間性は良い人なのかもしれませんが一言で言うと「知識がなさすぎ」です。聞く耳を持つ良い人だけで総理になって貰ったら策にハメられちゃいますよ~岸田さ~ん。

注4・・・で、答えをはぐらかされたのでたまりかねた飯田こうちゃんが補足の質問をしたという流れ。

注5・・・増税はこの国にとって絶対に必要ですとは言わんわな、普通。飯田さん、残念でした。それいったら終わりですから、思っていてもね。

注6・・・マクロ経済学の世界の常識「失業率」というワードが出るかどうかを問う質問でした。

注7・・・で、出なかったので無学という残念な結果になりました。政治家ってなんでこの程度なんだろう。ちなみに高市さんは当然知っています。いろはの「い」ですから。ていうかさ、経済学部の現役学生なら答えられたでしょ~て程度の質問です。え、うちの息子答えられへんやって?学費返してもらったらいかがでしょうか。

もう一つ言うと、インタビューのコロナ、憲法改正についても大した内容ではなく非常に残念です、というのが「あくまで」個人的な感想です。

今回は前半も含め聴きごたえ十分の回となってます。私的には特に重要な経済感の個所をお知らせしたかったのでそこを重点に解説させていただきました。全部見るのが苦痛ならコメント欄だけでもご覧下さい。最低でもこれくらいは知った上で政治家の方には立候補していただきたいな~と切に思います。

おしまい