超簡単・円安解説。

悪い円安。

鈴木財務大臣は4月18日の委員会で「どちらかというと悪い円安」と述べまして、日銀の黒田総裁は「悪い円安ではない」と意見が割れています。

円安になれば輸入するものが高くなるから原油や小麦の値段が上がり、僕らは高いガソリンやパンを買わされる羽目になります。確かに辛いです。海外旅行で買い物するのもハワイでラーメンが1杯4000円なんて話もあり、まあハワイは世界で一番物価が高いんですがまあ行きにくいですよね。

一方で輸出品は儲かります。この間トヨタの決算発表で過去最高を記録しましたが1円円安になれば80億とか100億とか何にもしてなくても儲かります(ホンダの場合は35億くらい)。私は日本の自動車の納期が半導体不足が理由で遅れているといいますが実は輸出枠を増やしてんじゃねーかと考えていて各部署に探りを入れてみたんですが「そんなことは断じてありません」と否定されました。ま、はいそうですとは言わんわな。しかし来年3月の決算発表と輸出車統計で嘘か真かほぼ明らかになるでしょう。あなたが社長ならどうします?国内向けか海外向けかの生産比率変えるだけで2000億円くらい利益出るんだったら(笑)。

円高はその逆。海外旅行で得した気分になり、輸入品が安くなります。輸出産業は火の車で日銀は何とかせんかい!となります。

実は為替レートの超基本は日本のお金の総量とアメリカのドルの総量で殆ど説明できます。簡単にいいますと・・・

日本の円の総量(660兆円)/ アメリカのドルの総量(6兆ドル)

割算すると110円になり過去30年間だいたいこんな感じでこの数式が7割くらいの相関関係で当たっています。まあ今130円じゃないかというのは日本の総量が増えてアメリカの総量が減るんじゃないか、日本はお金を増やすとは思えないけどアメリカは確実に金利を上げるから減らします。そうマーケットは予想して130円と反応しているのじゃないか、というのがまともな説明かなと思う訳ですね。ちなみに金融政策の差を予測する、と言い換えられます。金利を上げるとお金の量を減らさないと大変な不況になるからアメリカは減らすんです。

確かに僕らの生活は苦しくなりそうですが実は全体でみると輸出産業の方が有利になった方がGDPは上がるのは事実です。このままの推移が続くとGDPは年換算で0.8%~1.3%くらい上がるでしょうね。うーん、輸出産業に関わっておられる大企業の方は相当給料が増えて平均を押し上げる、それでいいのかどうかはみなさん!いいんでしょうか?

で、最初に述べた政府と日銀の良し悪しの違いがここにある訳ですね。数学的には日銀は間違ってないと思います。GDP増えるから。ちなみに私が総理(政府)なら増えたGDP分の消費税減税をすれば庶民も助かってうまくバランス取れるでしょで終わりですけどね。それは逆算すると消費税5%が適当かと。Zの影響をもろに受けてる現政権がする訳が無いですが。

そうそう。ついに当店でもやむなくエンジンオイルの値上げを決定致しました。原価は5月1日よりすでに上がっていますがそれまでに仕入れたストックがあるので実質値上げは7月1日からになるようです。なるようですというのはスタッフが決めたことで僕は関与していません。私とは対照的に良心的ですね、うちのスタッフは(笑)。冗談ですよ。ジャパネットのエアコン祭りみたいですがみなさん、オイル交換はこの際お早めに!!

 

 

おしまい