ストレスのおはなし その1

Sから電話があったのは数か月前で会社のキッチンでカップラーメンを立ち喰いしている時だった。いきなり電話をしてくることは今までもなく、電話をしてくる際はいつでも事前にラインで今電話していいと聞いてくる配慮の性質だった。だから只事ではないなと思って電話に出たのだが、その予想は的確であった。Sは長らく北新地で働いている。かねてからいずれは自分の店を出したいと言っていた。電話の内容はその候補物件が見つかったので今すぐ押さえたい、なので保証人になってくれないかとの電話であった。金額を聞くまでもなく断りなのだが、一応聞くと八千万だという。俺には法的にも問題があり無理だと訳の分からない事を言ってすぐに電話を切った。常識と非常識を論じるのはこの世で最も嫌いだがなんと非常識な電話なんだと思った。

これは前回書くと言っていた短編小説のくだりではなく事実である。Sの当時の心理状況を推察してみると精神的にかなり追い込まれていたのだろう。僕はかねてからバランスシートが読めて、精神的に異常なタフさがないと情熱だけではどんな商売でも必ず失敗すると思っているのでSの成功はもう祈るしかないレベルである。だがしかし、ラッキーや人脈が相当重なれば成功も否定できないのも事実でもある。まあこの時点では僕はSの敗北を予感した。元来、長い期間におよび精神的に苦しんできたSはカウンセリングも受け、薬も服用している。もしオープンしたら何回も通ってあげようとは思ってもいるが、もって1年半だろう。

そのSからお決まりのあけおめラインが来た。その後、調子はどうだと返すとバタバタとクリスマス頃からストレスもあって体調を崩して最悪だったと来た。やっぱり駄目だなと思った。そしてこう返す。

「バランスシート読めるか?それとストレスという言葉は今から封印する事。使えば使う程、脳に悪い、身体に悪い。」

こう返って来る。

「貸借対照表?よめない・・・ストレスとは別の話?その単語は駄目なのかな?言霊みたいなもの?言い換えなら?言い換えもNG?」

そしてこう返す。

「否、ストレスの解釈。呼び方の問題ではなく意識の問題。心の問題。貸借対照表を読めない経営者は実に多いが本来は経営してはいけないってレベルなので勉強するように。時間は十分にあるだろ?詳しい解説はどちらも少し長くなるからまたな(笑)」

というやりとりのくだりが実際にあり、ストレスの本題はここから始めたい。まあ、大した話ではないのだけれど現在ストレスとの向き合い方で四苦八苦されてる方が実に多いと思われます。特にZ世代、中高大の学生、小学生においてもそうだと思うのでよろしくない社会の空気だと思う。健全では全くない。ついつい書いちゃった、許せ友よ、S(笑)。見てないだろうとは思うけど見てたら参考にしてくれ。でも思考回路が出来上がってるから(固まっているから)受け入れないんだよね~(他人の意見、カウンセリングの先生以外)。ここポイントなんだよな。今回はここまでで次回に続きます。てか、書いてたら鍋焦がしちゃったじゃないか!会社でカレー作ってる方がおかしいけどさ。

 

 

つづく