音のある生活

くるりの岸田繁さんの著書「石、転がっといたらええやん。」は多少なりともボブ・ディランをもじってると思われるタイトルのエッセイ集です。ライク・ア・ローリングストーンな。ローリング・ストーンズもそやな。SixTONESはどや知らんが。この言葉、僕はこう捉えてる。「人間は生を受けた瞬間から死に向かって歩いてる。転がる石は自分自身だ。止まることは即ち死。生命体として生きていたとしてもな。だからこそ常に転がってないといけないんだ。」まあね、しんどい時は止まってもいいんだけどね。止まりっぱなしだと楽しいことも無いだろうからさ。だから転がっといたらええねん、だと勝手に思っている。嫌な事も辛いことも転がってりゃなんとかなるさっていい加減な事は言えないけど、嫌なことは転がる糧に確実になるよ。前に進むエネルギーに変換ってもんよ。

それはさておき、この中でうろ覚えだが日々いい音楽を聴こうと岸田は訴えている項目があったのを思い出した。最低でも簡単な安物でもオーディオを買って、スピーカーも別で買って、少なくともCDを聴いて欲しいというのである。2~3万はかかるだろうけどその価値は絶対に取り戻せるから買えって。スマホでダウンロードした音楽はやっぱり違うんだと。そりゃそうかも知れない。という事すら忘れそうになる近頃のIT化だ。

なんでこの話をしたかというとこの間、高知県まで6時間、往復12時間を車で移動したんだけど最近の車ってCDが聴けないのである。音を聴こうとするとBluetoothなのだ。確かにスカスカだった。これは自動車メーカーに文句を言いたい訳ではなくユーザーニーズがそうなってるんだろうから仕方ないと思う。商売だし。しかも常に振動を受け続ける自動車に真空管のアンプなんかを積んだ日にゃすぐ壊れるというもんだ。不安定が敵のスピーカーは尚更にドアに設置など音は悪いに決まってる。昔はブロックやレンガの上にでかいスピーカーを置いて振動をなくそうと努力していたもんだ。大して違いが判らなかったくせによ(笑)。でも高価なイヤホンや超高価なヘッドホンなんかより10倍は良いんだな。お気に入りのスピーカーは。

以前乗っていた車に付けたナビはパナソニック製で一応音楽重視のものだった。「音の匠」っていうなんだかよくわからないシステムでアンプもちょっとはマシだった。スピーカーもいいやつに換えてドア内には振動を抑えるため、空間をなくすウレタン加工。そこまでやってるからか気のせいなのかいい音だったと思う。しかし今の車はそこまでしてない。そもそもスマホの音源が悪いんだけどね。

そういや思い出したぞ。高校生の時に買ったオーディオ。レコードプレイヤー、デッキ、プリメインアンプ、スピーカー。全部バラバラのメーカーで安くとも厳選して音重視のやつを揃えてたな。ゴルフ場のキャディーのバイトは高給だったので自分で買ったのだ。何を選ぶか真剣だったな。プリアンプとメインアンプの違いって若い人はもう知らないだろうが、これが昭和なんだ。クラシック聴く訳でもないのにこだわって買ったのだ。

しかしZR-Vのオーディオは良いよ。デジタルなくせに良いんだなこれが。技術もここまで来たかっていうよりも、量販車に搭載したっていうのが素直に拍手ものである。カーオーディオの奥は深い。深みにはまるとすぐに何百万の世界だから近づかないようにしているのだが少なくともZR-Vなら満足のレベルである。しかも標準装備である。

今年もHOTMOTTOGUMBOあるやん。ドクロズ、あさこさーん、おやびん、その日は行けないけど頑張ってね。

 

 

おしまい

 

 

おまけ

急遽なんも入ってないスマホにiTunesで買ったリスト。The police  Outlandos d’Amour,Reggatta de Blanc/Oasis  (What’s the story)Morning Glory?,Definitely Maybe/Rainbow  Boston1981(live),Finyl Vinyl(live)/LEYONA  SMMR/Belle and Sebastian  A Bit of Previous/THE DOKUROS  UCHU ICHI NO ME

めちゃくちゃである。