給食業者の倒産について

そういえば原価の値上がりの話でかわいそうなニュースがあったのを触れておきます。給食のホーユーの倒産です。メディアや記事を読んでる人達のかわいそうな対象は生徒ですが僕の目線からすると業者に同情的です。この会社は無責任だとか叩かれまくっていますが、再三の値上げ交渉に応じなかった学校側の制度にも大きな問題があります。すなわち値上げの制度が年1の定期的にしかないというのが問題です。しかも入札でしょうからあって無いようなものですよね。

例えばタイヤの値上げは年に複数回あるのが現実です。為替レートを考えれば原材料を輸入するしかないタイヤの値段を上げなければタイヤメーカーもタイヤ卸業者も利益は出ません。ここが倒産すれば元も子もありませんから私たちも「そら大変やな」と仕入れ価格の値上げを承諾しています。「あかんぞ!断じて許さん!今までの値段で持って来い!さもなくば切る!」などと某BMの社長まがいのことは言いません。もちつもたれつが日本人の矜持ではないかと思いますけどね。

学校側が値上げに応じられない制度であるなら行政が一時的にも補助金出すとか柔軟に対応してあげればいいのにと僕なんかは思いますけどね。僕からしたらそこの市長が「間抜けだった!」というだけ。

まあ実情は企業努力が行政との交渉などで足りなかったのかも知れないし、単なる人材不足もあったのかも知れません。ホーユーの社長は喋ったこともないし、その会社で働いたこともないので実際は解りません。実際にいきなりとんずらみたいな最期はリーダーとしても失格の人物というのは予想出来ます。

がしかし、ニュースは企業側を非難することに一方的な記事ばかりでした。裏側も報じなければ僕らはまともな情報に触れられないのでまともな判断が出来ません。この話の最大のポイントは給食業者で働く人たちの雇用の維持です。なのにこれらの記事を読むと「企業側けしからん」という風潮に誘導しているように読めます。これを誘導記事と言いますが、この風潮は最近特に多いですけど弱者を叩くビジネスと化しているのではないかと思います。新聞社はカスです。

ああ、またメディア批判になってますのでこのへんで終わりますが、もう少し経営者の立場も考えて欲しいものです。私財投げ売って会社を清算する人もたくさんいるでしょうから。もちろん私腹を肥やせるだけ肥やして辞める人もいますけど、そんな元では従業員がかわいそうです。とまあ実際に取材もしてない私があーだこーだ言うのも一個人としておかしい話ではあります(笑)。同じ穴の狢のような気も確かにするわな。

 

 

おしまい