3.11を乗り越えるのは政治では無理です

Usteds como estan? Espero que esten muy bien.

合ってるのか疑問だが使わないと上達しないので使わせて下さい(笑)。さて、ここ1週間は結構忙しくてここ2、3日は朝が辛いです。書きたかったのですがそんな時間もなく1週間前の話ですがちょっとニュースになった話をさせて下さい。

神奈川県の黒岩知事が緊急事態宣言延長を反対していたという話はメディアに出る前にここで触れたと思います(笑)。で、小池都知事はまたまた神奈川、千葉、埼玉の3知事を使って政府に宣言延長の圧力をかけようとしましたが、黒岩知事に「千葉の森田知事も賛成していらっしゃるのでよろしくね、オホホ」と電話をしたと。黒岩知事は確認のため森田健作知事に電話をしたら「そんなこと聞いてない」と言われたとフジTVの番組で暴露したというのがちょっと話題になりました。これに対し記者のぶら下がりで小池都知事は「森田さんには電話していませんので」と答えましたが、これに対してTBSグッとラック上でひろゆき氏は「嘘つきは質問を別の話にすり替えるのが得意」と発言しましてですね。まあ、なんというか。前にも触れた地方政治の劣化の極みというか。これってお前ら子供かよ?

「買ってよ~、買ってよ~、クラスのみんな持ってるのに僕だけ持ってないんだよ~」

「誰が持ってるって言うのよ、名前言ってみなさいよ!」

「〇〇ちゃんでしょ、××ちゃんでしょ、それと、▲▲ちゃんでしょ」

「だったら〇〇ちゃんのお母さんに聞くわよ!いいわねっ!」

というような話を大の大人でしかも政治家がするような、この国ははたして大丈夫なのか、情けない、と思ってしまいます。そんな腐った話はどうでもよくてですね。あれから10年経ちました。

 

昨日、金曜ロードショーで「Fukushima50」やってました。劇場で観た後ここにも書いたと思います。最近では地震学者も地震予知は出来ないと言ってる人も増えて来ましたが現在の技術ではやはり不可能です(カリフォルニアなどの一部では実は出来る)。地震の確率マップがありますね。あれも世論をミスリードするから止めた方がいいってレベルで、東海とか南海トラフとか真っ赤っかになってますからそりゃ警戒するんでしょうけど現に熊本なんか無警戒のところで起こっている訳で。滋賀も大丈夫と高をくくっているのはいけません。阪神淡路大震災の後、耐震診断に補助金を出しますって自治体は多かったんですが、日本の悪い特徴で喉元過ぎればなんとかって事で今では殆どありません。生きていれば何とかなるので寝ている近くにタンスを置くとか、そういうことは今のうちに排除しておくなどの対策をここ滋賀に居てもやっておくべきだと思います。と、3.11から10年。やはりしんみりしますし、それと同時に復興に向けてまだまだ努力を続けられている地元住民の方々には頭が下がります。牡蠣好きの僕なんか三陸の牡蠣がとても美味しく進化しているのを驚いてます。

風評被害をなんとかするためには政治では無理だというのが、特に処理水(汚染水というのは間違いです)についてこの10年が証明しています。

処理水についても前に詳しく書いたと思いますが、トリチウムはどうしても混ざります。というか水の一部で、コンビニで売ってるペットボトルの中にも入っています。WHOが定める飲料水に含まれるトリチウムの上限は1L当り10,000ベクレルです。原子力規制委員会が定める環境放出の規制基準値は1L当り60,000ベクレルです。福島第一で運用されている目標値は1L当り1,500ベクレルです。

これだけでも違和感がありますが、世界の原発を見ていくとフランスのラ・アーグ再処理施設からは年間約1京3700兆ベクレル、英セラフィールド再処理施設からは1540兆ベクレル、カナダのブルース原発から892兆ベクレルとか韓国も2つの原発から計約180兆ベクレルを海洋及び気体放出しています。下記PDFの7ページ目に載ってますが。

https://www.meti.go.jp/earthquake/nuclear/osensuitaisaku/committtee/takakusyu/pdf/007_09_00.pdf

解ってて批判している韓国はもうどうでもいいですが、国内から批判している共同通信、朝日新聞、毎日新聞、赤旗、沖縄タイムス、琉球新報etc(きりがない!)も反日なので無視で結構。僕たち世論がもう少し他人事ではないと自覚すべきです。傍観者は冷たい、のです。そこに住んでいかなければならない人達の為に私たちのパワーを福島に送らなくてはならないと思います。ご協力をお願いします。協力ってなんでしょうか?そんな大それたこと出来ないよ?でしょうか。

違います。少なくとも「真実はこうなのだ」と知るだけでいいのです。全てはここからなのではないでしょうか?

10年で何も変わってない世論、15年後、20年後もこれだと悲しいですからね。

 

おしまい

統計からみる10年後もマスクを欠かさない日本人と政治の劣化!?

僕のコロナに関する情報は様々な統計データをメディアからではなく、発表元の生データをじかに読みに行き、自分の頭で整理しています。例えば東京都だったり、厚労省だったり、大学の公式発表だったりします。その様々なデータを僕は使いこなせませんが「数理モデル」を使って端的に解説してくれてるのが前にも紹介した藤原かずえさんでとても重宝しています。あ、それと辛坊治郎さんの有料メールマガジンも日本総研(日本総研でたぶん間違ってないと思われる笑)のデータを元にニュース解説されてまして、こちらも重宝しています。ちなみに倫理的にその有料メールマガジンの中身をここで書くということだけは絶対に無いとだけは言っておきます(笑)。

今期のインフルエンザの感染者数は興味深い数字です。厚労省のホームページで見れますが今年の第8週目の1週間、つまり2/22~2/28の1週間でインフルエンザ患者は全国で46人です。去年の同時期は30,192人ですから今年は0.15%という驚異的な数字が出ています。死者数はここ10年で毎年1万人くらいの方が亡くなっておられますが今年は限りなくゼロに近い数字です。コロナ死者数は8,000人を超えてますが全体の総死者数は実は1万人少ないのです。これだけ見ると新型コロナウイルスは(日本においては)国民の死者数を減らした原因(悪ではない存在)、といえるかも知れません。不謹慎なのでこれ以上は止めときますがマスク、手洗い、消毒、ソーシャルディスタンスは健康に良かったとなれば、コロナが沈静化しても一年中マスクをする文化になるかもなと思います。女性はよりきれいに見えて良いですね(不謹慎だろ)。いやいや、そうじゃなくて。

なにが言いたいかというと、今回の緊急事態宣言を解除するか継続するかの議論は本当に駄目です。簡単にまとめます。

1. 先週まで東京都の重症病床使用率は80%を超えていてその為ステージ4のままである要因でした。なので緊急事態宣言が出されたのだ、と考えるべきです。何故なら病床数のひっ迫による医療崩壊の確率を下げることを目的としていましたから、緊急事態宣言は。ところが今週初めに東京都における重症病床使用率が80%から30%に落ちました。原因は基礎データの変更です。とはいえ厚労省が東京都発表に合わせたというのが真相です。ややこしそうですが実は単純で、つまりですね500だった重症患者用ベッドを1000に変えたという話なんですね。急に増えた訳でもなく元々1000なんです。厚労省の把握している東京都の重症用ベッド数500というのはICUの数、東京都の発表している東京都の重症用ベッド数1000は人工呼吸器などを装着できるベッドの数。ああ、簡潔に書こうと思ったのにやはり長くなるな。ついでに言っとくと自治体ごとに重症者の定義も異なっているのが現実で、実は重症用ベッドの定義も自治体ごとにバラバラです。要するにそもそもが無茶苦茶なんだよね。疲れるわ。計算なんか出来るかっ~て代物なんです。本当は。ついでに言っておくとこれを記事にしたメディア報道は今のところ皆無です(笑)。

2. で、問題はここからです。みなさん、お疲れでしょうがもう少し我慢して読んで下さいね。政府はひっ迫率30%を根拠に宣言解除をしようとしているのだなと思った訳ですよ。荒業ですが(笑)。それ自体はいいです。世論とは逆でそもそも僕は緊急事態宣言は必要ない派ですから(話すと長くなるので割愛します、詳しくは木村もりよ氏のご著書をお読みいただきたい、カギは気温連動で相関率が全世界のデータを見てもめちゃくちゃ高い)。これを敏感に察知した某東京都知事(笑)らが記者会見を速攻で開き宣言延長を求めました。これはですね、人気取りのいつものやり方と裏に飲食店に出されている1日6万円などの国からの予算打ち切りを防ぐ為だと思いましたね(上手いというか姑息というか)。そして今週頭の日経新聞の世論調査、「延長した方がいい」が大半というトップ記事の影響を見ればですよ、総理大臣は延長しか出来なくなる訳です。森氏や息子や山田氏の事もあり支持率やばいですから。政府は世論に忖度し出したんですね。これね、実はこれをレームダックと言っていいんじゃないかと思うんです。菅さんの人間性好きなんだけど政権発足からまだ半年しかたってないのに実に悲惨です。緊急事態宣言という極めて高度な科学的知見と分析を要する決断を専門家では決してない国民に聞いてどうすんのよ。

3. これによりデータそのものがめちゃくちゃなので数理モデルが行使できず、なので今後の緊急事態宣言を出すかどうか、あの時出したのは正解だったのか不正解だったのか等の検証すら出来ない事態を招いています。この全責任は厚労省にあります。頭がいいはずなのに何故といいたいですが、これは現実です。ちなみに若手の厚労官僚はなんとかせねばと立ち上がっている人も出てきていると聞いています。先は長いでしょうが頑張って頂きたいものです。今後、さらなる強毒ウイルスが入ってきたなら東一局で四暗刻単騎待ちに振込む相当です。変な例えですいませんが。

4. 知事は政府に、政府は知事に、責任を擦り付け合っているのが今回の根幹でそれを引き起こしているのが新聞社による世論調査です。世論調査なんか質問と解答でなんとでも結果を左右できるのはもはや一般常識ですからね。地方も中央も政治の劣化現象は極めてひどく、新聞社は相変わらず反日です。今起きているこの国におけるコロナ騒動というのは一部の政治家とマスコミによって作られていると言っても過言ではないでしょう。ゼロコロナなどと言い出している政治家はアホ以外の何者でもないですが、みなさん信じないで下さいね。国民だけは賢さを保たなければいけませんから。東京都または政府の方々。反論あればどうぞ~。特に都知事の方~、豊洲問題含めお待ちしていますね~。

5. 私はまた書かなくていい事を書いてしまった。

結論. こんなこと書いてないで仕事しろ!と従業員からお叱りを受けないように3月も頑張ろう。皆様におかれましてもお風邪などを召しませぬようお祈り申し上げます。

 

おしまい

今日は宣伝するぞ!

え~、ここでは車の情報はあまり発信しておらず加えて自社の宣伝となる内容も全く発信していないはおろか、どちらかというと敵を増やす内容ばかりを書いている気がしますが真実と問題提起の為に書かなくていいのにあえて書いています(笑)。自覚症状がある分ましかと思いもしますが良いんだろうか、皆さま!(笑)

今日はまず宣伝から入らせて下さい。

まずですね、草津の立木神社の前、道灌で有名な太田酒造がありますが、そこの近所の倉庫をリノベーションして花屋さんがオープンしました。名前をtsumuguと言います。詳しい事は2時間はかかるんで言いませんがインスタやっておられるのでそこ見て下さい。ここはですね、はっきり言って凄いです。

ここ → https://www.instagram.com/tsumugu.2021/

もうひとつ。重宝している草津の徳地酒店さんがついに湖南市に出店されます。オープンは3月7日、三雲のコメダの斜め前の変わった建物です(笑)。これで草津までわざわざ買いに行かなくて済みます。まあ僕が宣伝してもお客が増えることはほとんど無いと思いますが若い店主には頑張って儲けて頂きたい。新政酒造がいつでも手軽に買えるのは近隣ではここだけです!!自分では飲まないまでも贈答用にも利用してあげて欲しいですね。なんせフランス産やアメリカ産ワインと違って日本酒は最高級品でもお手軽なので。ワインも安くて良質なのが多くて、僕はほんまユーザー目線でええ店やなあと思っています。ついでに甲賀市の居酒屋の酒文化も変えてくれ!!それが変われば魚も変わる!!?

これは本店の兄ちゃんがやってるツイッターですが、ただ面白い!!!

ここ → https://twitter.com/tokuchisaketen

ということでですね、この2つのお店をご紹介させていただきました。皆様、どうぞ、どうぞご利用下さいませ。

え?うちの宣伝?

うちのは、まあええわ。

 

 

 

おしまい

ミルクボーイの伝説少年

THAI-YA-TAIの最終回。

ミルクボーイが来るまであと1時間である。カバンの中に本はたくさん入っているし教科書もあるから1時間くらいなら余裕で過ごせるがだ、なんかあからさまに芸能人待ってるというのも他のお客さんからこいつもミーハーかと思われるのも嫌だし、でも待ってるお客さん全員ミーハーってことやし大丈夫か、などと余計な事ばかり考えていてふと、男性客は俺一人だから確実に喋りかけられるんじゃないかと思った訳ですよ。そこでもしも会話を振られたらどう喋ろうかと考えてみた。

-最近オカンが聞いてきたんやけどね、このへんで美味しいタイ料理屋があるらしいねんけど知ってる?

ああそれなら東梅田のTHAI-YA-TAIちゃうか。あそこのタイ料理はほんまもんらしいで。

-俺もそう思たんやけどな。オカンが言うにはそこの名物料理がナポリタンや言うねん。

ほなTHAI-YA-TAIちゃうがな、ナポリタンいうたらイタリア人しか食べへんで。

・・・・。

全然、おもんない。

というか難しい。どすべり間違いなしやし空気を壊す。ロケに迷惑かけるのも悪いしお客さんしらけさせるのは自分が恥ずかしい。大体ナポリタンから発展させられへん。発展させるにはイタリア人をどういじるかだが、もっと考えなければ。時間が無いぞ、急げ俺!

と、いろいろ頭の中で考えているとなんだか緊張してきたぞ。お、店頭にタクシーが止まった。先乗りのスタッフさんか。タクシーで来るんかいな、経費削減関係なしやな。否、専用車常備してる方が経費かかるのか。などとどうでもいいことが頭をよぎりつつ3時まであと15分。次にタクシーが止まったらついに絶対ミルクボーイやでと、外を眺めながらまだネタが思いつかん、どうするべと思っていたら余計に緊張してきたやないか。そもそも絡まれることを前提にしている。私はただの素人なのに。否、準備は周到にした方がいいに決まっとる。もしかしたらネタがおもろかって友達になれるかもしれん。そうなったら万に一だが素人でもたまに番組で呼んで貰えるかもしれん。うお~、余計に緊張してきたで。こいつはすべれんがな~、とこの刻。この瞬間。予期せぬ音。

電話が鳴った。

母親からだった。

またである。この前のこともあるし出ない訳にはいかない。しかもこんな時にである。

帰ろう。緊急事態だ。秒で会計をすまし可能な限り迅速に店を出た。すでに切れている電話を覚悟をもって掛けなおす。母につながった。

 

「ああ、間違えてかけてしもてん」

 

 

おしまい

ミルクボーイの伝説少年。eo光チャンネルホームページでアーカイブでご覧いただけますので是非ご覧ください!!

注・・・そもそもナポリタンはイタリア人は食べません。食べるのはオッサンだけです。

 

THAI-YA-TAI つづき

今が人生のピークだろうかと見間違うかのようだ。私の今はそんな状況下にある。これでもかと思い通りに運び、そんなことある?っていうくらいに神がかったことが起きて幸運を呼び寄せている。超常現象のような日常がいくつも起きる。宝くじが当たった訳ではないし、そもそもお金が増えたとしても幸せではない。けれども小さな幸せがあれよあれよと押し寄せて来ているのだ。私は今、万能感と多幸感に包まれている。非常識で不可能に思えることも今なら出来るかもと思える程だ。

遂におかしくなったのか。否、頭は元々おかしいだろ?

いえいえ、別に変な薬打ってるわけではありませんよ(笑)。へんてこな壺を買った訳でもない。これが恋なのか。恋という言葉の意味すら理解できないくらい縁がない。しかし先ほど述べた人生のピークというのはまだまだ先である、と信じたい。この程度ではないはずだ、と思いたい。まだやり遂げていない自分に課せられたミッションはたくさんあるが時間は刻一刻と少なくなってきている。これは何人たりとも抗えない。そしてやはり良い事ばかりじゃない、それが世の常だ。

先日、会社が終わり外で遊んでいた。21時頃だった。電話が鳴った。母親からだった。暫く鳴っていたらしく出ようと思ったら切れた。嫌な気配である。母からの電話は普段はない。あって2~3年に一度なのだ。しかも内容にろくなものがあった試しが無い。しかもこの時間である。まずまともな内容ではないなと思っていたら、またかかってきた。尋常でない雰囲気を覚悟して出ると「お父さんがっ!お父さんがっ!大変な事になった!すぐ帰って来て!」と狼狽した様子である。普段の母親なら命令口調なのだがこの時はそうじゃない。それだけでも事の異常さを察知した私は「ついにこの時が来たか」と冷静に「解った、すぐ帰る」とだけ言って電話を切り、可能な限り車を飛ばした。

家に着いた私はいたって冷静だった。こういう時こそ冷静沈着でいなければならないと思っている。静かに歩いてゆっくりとそして覚悟をもって中に入るとリビングに人はいなかった。TVだけがついているが静かなのだ。風呂場に通じる扉が半開きになっていたのでそこかと思い風呂場に向かう。風呂場で事が尽きるケースは周りでもよく聞いているし何も違和感はない。この時が来たのだなと現場を見た。浴槽のお湯はもうない。浴槽に横たわる父を洗い場に座りながら見ている母。僕は冷静に慌てることなく「救急車はもう呼んだんか?」と言った。「呼んでない。意識ははっきりしてそうやし。」「えっ!?」。さすがに「まだ生きてんのかよ!?」と口から出なかったが、そうです、どうものぼせただけだったというのが真相だったのです。あまりに長いので見に行ったところ沈みかけていたらしい。で、応急的にお湯を抜いたらしい。少し遅れていれば溺死していたであろうが九死に一生を得たのだろう。おそらくあと5分とかそんな時間が事を大きく左右するのだろう。運が強いなと思った。

そこからが大変だった。この歳のね、僕ら世代の人達ならもう経験済みかも知れないけれどこのようになった人を抱きかかえて起こすのは無理なのだ。重すぎる。どんなに踏ん張っても大人の男でもびくともしない。そうこうしていると弟夫婦がやってきた。弟嫁は介護福祉士の資格を持ちそういう施設で働いていたので慣れたものだった。びくともしない父親を一人で浴槽から立ち上がらせた。そんな方法があるのかと感心するのだが、脳梗塞の疑いもあるので今からでも救急で診てもらった方がいいということだった。そもそもだ。父と母はそうでもなさそうだが、私と父、私と母の仲は実は良くない。これには少し事情があるが割愛する。「お前ら(弟夫婦)が連れて行けや!」と言いたかったが長男の責務という言葉がよぎり僕が母親を同乗させ連れて行った。この時22時。

コロナ禍の甲賀病院は初めてだ。急患は自分も何度か経験があるがいつもに増して静かだった。父は母に支えられながら自力で歩き診察室に入っていった。診察を終え部屋から出て来た父は手足の痺れもなく真っ直ぐ歩けているので異常は見られないので大丈夫でしょうと、今後の様子を見て下さいとのことだった。実は僕は2~3日前から下痢でもないのに下腹部が痛い。癌が発覚したとしても治療はしない、あっさりと死ぬという主義なので、定期健診にも否定的である。しかしあまりの異常な痛みなので治療の為の人間ドックと脳ドックを受けるというのは悪い事でもないと思っていた矢先だった。コロナ禍なので余計に不必要な会話は慎まなければならないのを敢えて聞いてみたのである。それほど腹が痛い。たまに心臓も痛い。頭も痛い。夜勤の事務の方に聞きましたよ。

「あの~、こんな時に何なんですけれども、全く関係ないんですが、マスク越しなので喋っていいですか?僕、2~3日前からお腹も痛いし初めて人間ドッグ受けてみようかと思ってるんですけどこのコロナの状況でもやっておられるのですか?」担当者は苦笑しながら「救急と向こうはまったく別の組織になっていて解らないんですよ。明日でも向こうに聞いていただけますか?」だと。なんで苦笑されたのかはさておき、まあいいや、縦割りかよと思いつつ、数日たつがまだ問い合わせてはいない。実は甲賀病院にも甲南病院にもお世話になりたくない理由があるし、お腹もそんなに痛くなくなってきたし。ということで静かに廊下を3人で車に向かう。

不思議な光景である。このように私と母で父を支えて3人で歩くことなんか人生で予想もしていなかった。それほどこの親子の間にはいびつな蟠りがあるのだ。それを開放する日が私の人生におけるひとつのテーマだと思ってはいるのだが身体が拒否して動かないでいる。それに関わらず今は父親を支えながら歩いているのだ。父は支えていないと右に傾きすぐに右壁に当たるので、本当に大丈夫かよと思いつつ、のぼせてるだろうしまあいいかと帰宅(笑)。時間は23時。今が人生のピークだったら確実に嫌だ。

というですね、事があった訳ですよ。これがミルクボーイの話の前段。みなさん、鋭い方はもうお気づきかも知れませんが続きはまた来週へ。

 

つづく