裁判を起こしたいほどの憤り

大阪まで往復3000円の交通費を払ってSkypeで事足りるコトをやっているのは本を読む時間を買っていると言っていい。本来ナマケ者なのでそうでもしないと本を読む時間を作らないというか、本当に読書が好きなのかというとそうでもない気もしてくる。また電車に3000円払ってでも乗ることが好きだというなら、ああそうですかと言うしかない。その人にとっては遊園地に行くのと同じくらい楽しいならそれでいい。その時間を強制的にTOEICで900点を取るために勉強に使い、実際に結果が出たなら安いもんだ。人の価値観はそれぞれ。そう考えれば大阪から洗車のバイトにここまで来るという奇怪な意見もあながち否定は出来ないなと思った。一見、損のように見えることも実はそうではない。逆にコスパ最高と評価のある飲食店でがっかりするのと同様である。まあこれは殆ど予想できるのだが。効率という言葉の弊害。だが、それでもなお物事は「好きか嫌いかで決まる」が本質である。とはいえ嫌いだからと攻撃するのは短絡過ぎである。

河井夫妻の逮捕はいい事だ。しかしお金を貰って逮捕されない広島の県議たちはどうなんだ。この逮捕が無ければ100人くらいの地方議員がみんな金貰ったことを黙ってたという事だろう。こんなの許していいのか。こんなの絶対に異常だろう。金はかかるが私は全員を告訴して一掃したい。短絡過ぎだろうが血祭りにしたい。僕らが税金で給与を保証している公人だからという理由だけで死刑でいい(笑)。そんなレベルの話だと僕は思いますけどね。そして広島だけでなく全国に選挙資金は山のように配られている。もちろん正しく使っていれば何の問題もない事は付け加えておく。

これがどうして発覚したかというと今回の件に関しては貰った側に対して検察が収賄罪を適用しないとしたからである。そのかわり喋れと。だったら喋る議員の人間性も疑われるがこれは一種の司法取引で合法です。これをみても検察には絶対的正義といえない絶対的な権力があり暴走しだしたら誰も止められないということを小泉今日子さんには再学習し誤解を認識していただきたい。話を戻すとこんな議員たちばかりに政治を任せておいていいのか。こんなことを放置してこの国は良くなるのか。議員になりたいという人たちがもっと少なくなり、質が下がるがいいのかという問題を野放しにしていいのか。100人余りを広島から追放したら県政が回らなくなるというのを分かったうえで全員退場させるべきだ。ダメージは計り知れないが大手術がのちに生きることはある。こういう資質の人間を議会から叩き出していかない限り議会も議員も有権者の質も上がらない。いつまでたっても本当の民主主義なんて来ないのよ。広島で100人なら全国で数千人はいるだろうこの類の人たちに行政を任せるほど間抜けなことはありません。令和になってもたくさんある日本の闇のひとつです。偽善者は政治家になるべきではありません。え~、言っておきますと、だから私は政治家には一生なれません。

しかし河井あんり議員は実は数年前から注目していて、アゴラ言論プラットフォームでもその文章は良く読んでいた(女性議員よ弱音を吐くな、と再燃の加計学園問題は今でもいい内容だと思う)。こんな人が国政に出てくれるといいなと期待していたらその通りになってビックリしたが結末はもっとビックリした。私は魔女に騙されていたのだろうか(笑)。そういえば立花隆注1さんが言ってたな。「人生というのは、予期せぬことに満ち満ちている。計画など立てたところで計画通りの人生など生きられるはずがないのである。もし計画通りな人生を歩めたとしたならその人生はショボい(そんなニュアンスで正確ではない)」と。あんり氏は知識もあるし今後も政治家以外として期待したいが、これを跳ね返す力、特に気力は残念だが無いだろう。再建する筋書きはいくつかあるので在野に埋もれないで今後も活躍して欲しい。彼女は今回失敗したが有能であるのは変わらない。いろんな意味で非常に危険な発言で締めたいと思います(笑)。

 

 

おしまい

 

立花隆 ・・・ 知の巨人と呼ばれ現在80歳。「知の旅は終わらない 僕が3万冊を読み100冊を書いて考えてきたこと」(文春新書)が先月発売された。ノンフィクション作家であり評論家なのか職業はよくわからないが天才であることは間違いない。現在、都知事選に立候補している立花孝志とは全くの別人である。そういえば私が無宗教であるのは高校の時に読んだ立花氏の「宇宙からの帰還」の影響が大である。