僕は〇〇でインスタ始めました。

 目安として月に10冊くらいの本は読みたい。やはりビジネス書なんかが多いんじゃないかと思われるかもしれないがその類の本は絶対に読まない。ほとんど役に立つことがないからである。学術書、マクロ経済、政治、国際関係論、漫画は多い。これらは意外にも日常生活にも密接に関係していて役に立つことが多い。だが読書好きで有名な女優、小橋めぐみさんのおすすめ小説なんかも参考にしている。

 小橋めぐみ。ドラマ制作の概念を変える一作、BSフジの「警視庁捜査資料管理室」の野添久美子役で知り、野添役を観て恐ろしい才能を感じた彼女をより知るためにインスタを始めたという自慢できない過去がある。そしてやはり私の眼(万華鏡写輪眼)に狂いなく特別な人だった。

 一番左が小橋さん。

 とある休日、大阪からの電車の中で小橋さん推奨、ウィリアム・トレヴァーの「異国の出来事」を読みながら帰ってきたのだけど、草津で降りるとスマホを座席に忘れてきたことに気が付いた。すぐ駅員さんに伝えて「野洲駅止まりなのでそこで清掃の方から連絡があるかも知れないからお待ち下さい」と言われ紛失届を書いた。住所、氏名、電話番号などを記入する。スマホカバーの特徴も書く欄がある。そして「待ち受けは何にされてますか?」と問われた。答えづらい質問だったので「う~ん、説明しづらい質問だな」「では、結構です。説明が難しい待ち受けということですね」と駅員さんに念を押された。慣れたもんだ。世の中にはいろんな事情(笑)の待ち受けがあるのだろう。

 5月に買い替えたばかりの11proである。財布すら出てくる日本なので出てくるだろうと思ってはいるが、出てこなかった時はかなり運が悪かったのだと受け入れよう。悔しいが自分が悪いのだから仕方がないと心を落ち着かせることが今やるべきことだ。ジタバタしても何の意味もない。この世界には過去を振り返って後悔することほど時間の無駄はないのである。無駄なことはしない男だ。しかしスマホが無いと実に不便であった。失くしたことを伝えようにもモノがないので無理だった。そうこう脳内格闘しているとやっぱり出てきたのである。私の運は死んでいなかった。そして素晴らしい国だ。

 野洲駅まで取りに行く。終着目的地は三雲駅であるから少し策が浮かぶ。しかしJRに感謝の意を表してプチキセル乗車は止め、正しく料金を払う。

「待ち受けを確認して下さい」「はい」「これで間違いないです」「ありがとうございました」野洲駅の駅員さんにそう告げ帰路に就く。感謝の気持ちはいつだって大切にしたいものだ。

 

 

 

 

その待ち受けがこれである。

 

 

 みなさん、待ち受けは出来るだけ恥ずかしくないものにしましょう(ちなみにこれは小橋めぐみさんが警視庁捜査資料管理室で使用した警察イベント用衣装。本人です)。

 

 本と芸術を愛する小橋めぐみさんのオフィシャルブログはこちら。人生はこうありたいものだ。

https://ameblo.jp/kobashi-megumi/

 

 

おしまい