歴史を継ぐという事 ライブハウス磔磔

この僕が母親の介護をするようになるとは確率的にはあるだろうなと思ってはいたけれどまさか本当にすることになるとは予想外だった。しかもこの歳で。とはいえ軽いものなので三食用意する程度で収まっているので本当に介護に関わっているご家族の方々にとってみれば大した事はないだろう。このあいだ昼食を作りに帰宅し、TVをつけてみるとBSフジで「京都・磔磔(たくたく)~酒蔵ライブハウスの50周年」という番組をやっていて驚いた。ナレーションは小泉今日子だった。

50年前というと1974年、僕は小学校1年か2年生である。今でも年に数回はお邪魔している磔磔に初めて行ったのがたぶん高校2年の時、磔磔10年目くらいのローザ・ルクセンブルグのライブであるから実に40年通っている事になる。このことを一言でいうと「やっぱり俺ってセンスあったんだ」って事である(笑)。その後の日本のロック界にローザがもたらした栄光の軌跡を考えてもね。

それはいいんだが、このライブハウスの特徴は107年前に建てられた酒蔵を改造して作られた点だ。床もテーブルも酒樽を分解して作られているとウィルコ・ジョンソンが言っていた。土蔵であるからすなわち全部が木造なのである。これが音に良い。と細野晴臣もうじきつよしも言ってました。うじき氏が言うには「今この世の中でもっとも大事にしなくちゃいけないことをこの磔磔は持っている。」という。音楽的には僕は良く解らないがハイテクの音楽機材や最新の設備では出せない自然感というかグルーブも含めて全ての一体感というか、人間の本能に触れるものがここにはあるという事なのだろう。それは築年数が経てば経つほど深まっていくものだという。細野氏も日本で一番音がいいと言っていた。そのようなハコで高校からお世話になっている幸せを噛みしめている。

音楽のリマインダーで「ローザルクセンブルグ」を取り上げようと思っていたのだけどマニアック過ぎてやってない。これからもやらないだろう。しかし40年前のライブ映像はDVD化され販売されている。高三の春休みに行った磔磔でのライブも収録されていて暗くて判りづらいが僕も映っている(笑)。あの頃の京都は青い炎で燃えていた。N、M、O、みんな元気か?Nは先週も会ったな。

Tverで「磔磔」と検索すれば9月15日まで無料で公開されているので一度観て欲しい。自分も恥ずかしくない年輪を重ねるようにしたい。

 

 

おしまい